自分のところのワンコの赤ちゃんがみたいというのは、誰しも思うことかもしれません。
今回は少しデリケートなお話をします。
デリケートなお話なので一般論ではなく、母ちゃんの体験と個人的な思いをお話することになります。
まぐろさんの赤ちゃんを見てみたいというのは、もちろん母ちゃんも思ってきたことです。
実はお恥ずかしながら、まぐろさんは、13歳を過ぎるまで、避妊手術をしませんでした。
しかし、体験から、母ちゃんは若い頃の避妊手術を強くオススメします。
我が子は大丈夫。
母ちゃんもそう思ってきました。
どうか、自分の育てるワンコのことをよくよく考えながら読んでください。
まぐろさんはもともと少しおデブ気味なワンコでした。
でも、母ちゃんはある日気づきます。
まぐろさんのお腹の膨れ具合が少しおかしいことに。
そこからはとてつもなく早かったのです。
昼に気づいてから、夕方には寝たきりになり、夜には尿といっしょにウミが出るようになりました。
朝一で獣医さんに行こうと決意してから気が気ではありませんでした。
息は浅くなり、水を飲むのも、トイレをするのもとても辛そうです。
ごはんは全く食べませんでした。
たった1日です。
昨日まで元気にしていたのに。
一睡もせず、朝、近所の動物病院までの距離がすごく遠く感じました。
検査の結果は、
「子宮蓄膿症」
すぐ手術をしないといけないけど年寄りだからね。
だけど、このままにしておいたら、いつ死んでもおかしくないよ。
獣医さんに言われたときは、本当に目の前が真っ暗になりました。
本当はもっと前からしんどかったのかもしれません。
母ちゃんは手術を選択しました。
大手術でした。
獣医さんのおかげで、手術は無事に成功しました。
「経過が良ければ1日で退院できるよ」
まぐろさんを獣医さんのところに入院させ、とぼとぼ歩く帰り道、母ちゃんは泣きました。
不安で不安で泣きました。
家に帰っても、ものすごい勢いで尻尾を振りまくって出迎えてくれるまぐろさんは居ません。
10年以上もそこに居るのが当たり前だったまぐろさんが、居ないのです。
翌日、リードをもって病院にすっ飛んで行った母ちゃんですが、
「食欲が戻らないのでもう1日様子を見るよ」
母ちゃんは、リードを丸めて、また、とぼとぼと1人帰りました。
次の日も、やっぱりリードを持って病院に約束の時間にすっ飛んでいきました。
「歩けるようにはなったんだけどねー。食欲が戻らないんだよー。外を歩かせてもらっていいかな?」
やっとリードをつけて病院の周りをお散歩。
トイレもしたけど、フラフラなまぐろさん。
「もう一日様子を見ようか?明日はいつも食べるごはんを持ってきてみてね」
もちろん、母ちゃんは明日と言わず、すっ飛んで帰ってごはんを用意し、その場で病院に持っていきました。
結局、まぐろさんは5日間入院しました。
その間、色々な人に八つ当たりして迷惑もいっぱいかけた。
それでも、リードを丸めないで、その先にまぐろさんを繋いで帰る帰り道のどんなに幸せだったことか。
まぐろさんの手術がたいへんだったのも、入院が長引いたのも、全部、年齢をとってからの手術だったからでした。
子犬の時に手術をしていれば、すぐだったそうですし、もちろん料金もかなり安かったらしいですし、さらに言うと、子宮蓄膿症で苦しむこともなかったはずです。
母ちゃんは、この体験からはじめて、避妊手術の重要性を知ったのでした。
手術ができるできるだけ早い段階で、避妊手術をするべきです。
その方が愛するワンコのためになると思います。
退院直後のまぐろさん、痩せてる。