まぐろさん(@magurogu_fun )といっしょに、今のおうちに引越して来て早9ヶ月。
まぐろさんも母ちゃんもだいぶ慣れて来て、お散歩の顔見知りとか、近所のお店の方にも顔を覚えられたりなんかして.....
挨拶されて、照れくささでまぐろさんと顔を見合わせて変なテンションで歩く帰り道、ふと、まぐろさんが人間だったら、そろそろ自立する年頃なんだなあと思ってしまった。
犬だからすっかりおばあちゃんなんですけどねw
母ちゃんがまぐろさんと暮らしはじめたのは前のおうち。
そのおうちから出てなんだか色々見えたこともあって、だからもう一度まぐろさんとの生活を書いていこうと思い立ってブログを再開したのでした。
犬に名前をつけた日
まぐろさんはミックス犬で、白黒のぶちぶち。
犬のお母さんは、ダルメシアン。
ペットショップの里親募集のポスターを見た時は、迎えに行こうなんて思ってなかった。
母ちゃんは前のおうちに引越したばかり。
一人暮らしをはじめて、アパートを何度か変わって、久しぶりに犬が飼える環境だった。
「せっかくだから見るだけ見に行ったら?」
いっしょに居た社長の言葉が後押しになった。
うちの社長には色々人生を変えられたけど、あの時が一番変わったんだろうな。
子供の頃からずーっと犬好きで、物心ついてからはずーっと家に犬が居て、そんな母ちゃんが何年も犬と暮らさずに居て、突然、犬が飼える環境で子犬を目の当たりにしたら、しかも連れて帰ってくださいという子犬を。
そりゃあ、まあ、連れて帰るよねw
お迎えに行った帰り道、車の座席でヒザに抱えたまぐろさんは、すごく存在感が薄くて、すごく大人しくて、大丈夫?ホントにちゃんと育つの?って心配したのをはっきりと覚えています。
頭に浮かんだのは元気でやんちゃだった先代犬。
偶然にも白黒の犬。
「まぐろ」
まるで子供に名前をつけるような気持ちでこの名前を選んだ。
みんな、すんごいふざけてつけたと思ってるが、これでも結構真剣につけたんだぞw
考えてみれば、はじめて一人で育てる犬に、名前をつけた日だった。
かけがえのないものを知った日
今にも消えそうだったまぐろさんは、立派な暴れん坊将軍、超絶破壊王に育ち、来る日も来る日も母ちゃんを悩ませ、母ちゃんは育児ノイローゼにw
そんな事もあったなあ。
ある日まぐろさんが脱走した。
もう気が気じゃなくて、あの感覚は一生味わいたくない。
誰にでもフレンドリーなまぐろさん、お散歩中の人にゲットされて無事保護。
見つかった時はホントにホントにホッとした。
もう、まぐろさんは居なくちゃいけなくて、まぐろさんが居ない世界なんか考えられなくて。
かけがえのないって、こういう事なんだなと思った。
何にもできなくても、いうこと聞かなくても、イタズラばっかりしてても、まぐろさんが居ればそれでいい!
母ちゃんはそれまで読み漁っていたしつけ本を完全放棄!
まぐろさんの気持ちを考えながら生活した。
すると、まぐろさんもだんだん良い子になっていった。
誰かのやり方ではなく、自分のやり方でまぐろさんを育てよう。もちろん先輩たちの成功体験はありがたく使わせてもらうけども、自分の気持ちが一番大事。
母ちゃんの笑顔がまぐろさんを幸せにする。
はじめてお別れの時を考えた日
年齢をとっての犬の子宮蓄のう症。
手術のリスクは高いけれど、手術しないと明日でも死ぬかもしれないと言われた日。
はじめて、まぐろさんの居ない生活を想像した。
正直な話、今までたくさんの動物と暮らしてきて、自分はペットロスにはならないと思っていた。
いや、無理。
まぐろさんの入院している何日かで、すでにペットロス状態。
これ書いてる今でさえ泣きそうだものw
母ちゃんはまぐろさんから精神的に自立できるのだろうかね。
帰るところがなくなった日
今年、一人で暮らしていた母ちゃんの父が死んだ。
まぐろさんにとってはおじいちゃんだ。
大往生だったけど、母ちゃんは帰る家がなくなった。
名実ともに母ちゃんは独り立ちせざるを得ない。
長く住んだ家も、失敗したらいつでも帰っておいでと笑う父も居ない。
振り返ったら突然帰り道がなくなった感じ。
まあ、前を向いたら道はあるし、隣にはまぐろさんがいるし、なんとかなるかなw
命をひとつ育てあげた喜び
長い長い時間をまぐろさんと生きてきた。
今思うのは、育てあげたなって感じ。
後は、母ちゃんとまぐろさんとの関係性は余生をのんびり過ごしていくという感じなのかな?
まあ、まだまだ元気で事件も起こすまぐろさんだし、じっとしけない子供みたいな母ちゃんだから、ドタバタ劇は続くんだろうけどねw