まぐログ!全力犬暮らし

大切な相棒……老犬との愛しい最期のひととき

犬とリードと人間と【犬と人間を繋ぐもの】

AdobePhotoshopExpress_2018_10_25_19:14:46

「相棒」というドラマをご存知ですか?

2人組の刑事さんがお互いに文句を言いながらも信頼し合って事件を解決していくドラマです。

海外ではこれをバディ映画と言います。

バディとは、二人組の相棒。お互いに二組で命を預けて信頼で仕事を成し遂げるコンビの意味で使われることが多いようです。

近年、日本では、警察犬や災害救助犬などの犬と人間のチームをバディと呼ぶような流れがあるようです。

母ちゃんはぴったりの呼び名だと思います。

日本人の良いところは微妙なニュアンスの違いを修正するために、色んな国の色んな言葉を取り入れて独自の言葉を開発するところです。

本来は日本って文化的に成熟しやすい土壌があるのに、なかなかそうなりません。困ったものです。この話は長くなるので別の機会にw

Great Barrington MA K9 Police Officer Ullrich with Titan

使役犬という呼び名での誤解

警察犬や災害救助犬や盲導犬を、使役犬と呼んで来ましたが、この呼び名で、当事者の犬とパートナーの関係に大きな誤解を産んで来たのは確かだと思います。

今年未曾有の自然災害で、たくさんの犬と人間のバディの活躍を拝見しましたが、私が拝見した限りは、ハンドラーの方々は誰も犬を使役してはいませんでした。ある意味。

お互いに泥だらけになりながら、ハンドラーさんは時に命がけで犬を守り、その信頼に答えるように犬もハンドラーさんの期待する仕事をする。

まさにバディの関係でした。

犬とハンドラーさんを繋ぐものは信頼という見えない絆でした。

使役犬という言葉から、犬を役に立つ道具としてただただ使っているという認識が多いような気がしますがどうですかね?

実際、警察犬や災害救助犬は訓練が普段のお仕事ですので、下手をしたら、お留守番のある家庭犬より共にすごす時間は長いのではないかと思います。

そして、その時間はのんびりと過ごす家庭犬よりも濃密で情熱に溢れた物凄く濃い時間なのではないでしょうか。

犬と向き合う時間は、おそらく警察犬や災害救助犬のハンドラーさんのほうが長いと思います。

そこに生まれた信頼関係って我々の想像を絶するというのは、理解に難くありません。

「かわいそう」という言葉を他人が吐くほうがよほど「かわいそう」な気がしますよ。

Expedition 36 Soyuz TMA-09M Rollout (201305260008HQ)

引き綱という言葉での誤解

同じように、誤解され続けて近年訂正されて普及した言葉があります。

「リード」です。

母ちゃんが小学生くらいの頃は、まだ「引き綱」という呼び方が残っていた気がしますが、「引き綱」って言葉じりは、どう贔屓目に見積もっても完全に拘束具です。

確かに、犬を飼わない方や犬の苦手な立場の方からすれば拘束具に違いありません。

けれども、ピーンと張ったリードで、犬のほうを見ずにスマホをつつきながら散歩らしきものをしている飼い主さんや、引きずるように犬を散歩させるおじさんや、逆に犬に引っ張られまくっているご婦人をみるにつけ、「あーあ」という哀しみにも似た残念感を覚えます。

犬を飼っている方々にも大きな誤解があるようです。

リードって、うるさい騒音の中、犬に確実にコマンドを送れるとても大切な道具なんですよ。

母ちゃんは先代犬にはフルチョーク、若かりしまぐろさんにはハーフチョークを使っていましたが、チョークを使えば「止まれ」「右」「左」「あと」くらいのコマンドは余裕で送れます。

the late Maguro stand

これも、まあ、見た目なんかから大きく誤解された使用方法をされることが多いんですけど、絞めたり、無理矢理引っ張ったりしなくても、コマンドは送れるんです。

チョークは耳元にありますので、その鎖の部分の音の違いや、首に当たる感触で犬はコマンドを受け取ってくれます。

チョークを使うデメリットとしては、母ちゃんのほうに相当な努力を強いられる訓練が必要ということですw

チョークを使わなくても、リードは確実に飼い主さんの気持ちを犬に伝えられます。

いつもいつも、ピーンと張り切ってただの拘束具になってしまっていてはそれも難しいでしょう。

犬と人間の間に信頼関係があって、犬も飼い主さんに注意を払い、飼い主さんも犬に注意を払い、リードはいざという時の命綱です。

Marty

リードは愛犬を守る大切な命の線

もちろん、リードは愛犬が他の人に危害を加えたり、迷惑をかけたりしないようにする1面は否定できませんし、犬を飼わない人や、嫌いに人にとってはそれにつきると思います。

けれども、リードは愛犬家にとっては、大切な愛犬をいざという時に守り、コマンドを送る命綱でなくてはなりません。

外出の最中は犬に注目し、犬は人間に注目しておくべきです。

そもそも、リードがない状態でも、人間と犬は信頼という絆で繋がっていて然るべきで、あくまでリードはそれを補助する道具なのです。

 

まずは、犬との信頼関係を築き、絆を結ぶ努力をしましょう。

それは決して主従関係というものだけではなく、人生を歩んでいく相棒としての絆でなければなりません。

にほんブログ村 犬ブログ ブチ犬へ
にほんブログ村
にほんブログ村 犬ブログ 老犬・高齢犬へ
にほんブログ村

シニア犬ランキング
犬ブログ広場 シニア犬