ほぼ歩けなくなったまぐろさんは、まだ前足は割と元気に動きます。
ですので後ろ足を補助してやれば、ある程度自力で歩行することが可能です。
犬が歩けなくなるとわかることですが、大型犬や中型犬においては、寝たきりというよりも、一部の運動機能が衰え、うまくいかなくなった介助が一番大変です。
不思議な事に、犬はいつまでも自分の足で歩こうとします。
どんなに失敗しても、自分の足で立ち上がり、歩くことか幸せであるような態度を曲げません。
その希望を乗せた足掻きを奪うことなく、介助していく方法を母ちゃんも日々模索中です。
しかし、やはり日々のトイレのお世話や食事のお世話は待ってくれることはなく、飼い主さんの負担が増えては、これからさらに大変になるであろう介護生活を放棄せざるを得なくなるかもしれません。
できるだけ介助の負担を減らしたいものです。
車椅子未満の老犬の歩行補助
車椅子を使うほどでもない歩行困難や、おうちの事情で車椅子の使用がままならない場合、どうしても人間側の歩行補助が必要になってきます。
普段のしつけやお世話で、トイレの時間や場所、食事の仕方などが充分にその家庭で適切であれば、楽に介助できる場合も多いです。
いずれ寝たきりになるにせよ、犬の様子を見ていると、その時期はできるけ遠くに延ばしてあげたくなるのは親心というものです。
そのために大変お世話になるのが介護ハーネスです。
小型犬の場合、車椅子が使用できる環境も広く、飼い主さんが介助できる範囲も広いのですが、これが大きいコになるとそうもいきません。
介護ハーネスに限らず、歩行補助用品というのは日常的に手放せないものになってくるでしょう。
老犬の介護ハーネスの使い勝手
介護ハーネスは散歩や、日々のお世話にとても役に立ちますが、経験上、緊急性に乏しいというのが欠点です。
慣れなければ、装着自体にとても難儀してしまうこともあります。
例えば、トイレに行きたいそぶりを見せて、歩けないという感じだった場合、装着に時間をかけてしまうと、間に合わずにお漏らしなんてこともあります。
小さい子であれば、抱えてトイレに走る事も可能ですが大きいコはそうはいきません。
寝たきりであれば、オムツやペットシーツでその場で対応できるのですが、だいたい介護ハーネスを使用する場面というのは、ある程度歩行できるという場合でしょう。
そうなると、緊急の場合に楽に装着できるというのが、とても大事になります。
オムツにしてもそうですが、犬の身体の構造上、これがなかなか難しいようで、色々な製品を見てみましたが、一長一短あるようです。
介護には欠かせないグッズでありながら、環境などにより、まだまだ完全なものはないようですので、自分の愛犬の状況に合わせて使用するのが良いでしょう。
介護ハーネス装着に時間がかかる場合
トイレに自力で行きたがる、あるいは、まだ自力でトイレには行けるが転倒が心配という場合の介助のほとんどは後ろ足の介助だと思います。
後ろ足のハーネスは足を穴に通すタイプが多く、歩かせるという目的であれば、このタイプは安全性が担保され、とても良いものだと思いますが、トイレに連れていく場合、やはり穴に足を通している間に、トイレに間に合わないということは多々あります。
ベストのように胸の辺りを支えるタイプであれば、着たままで日常を過ごせることもあり、緊急の場合でも介助しやすいです。
ただ、これからの時期のように暑くなってきたり、そもそも服を着るのが嫌だったりする場合は、これも難しいと思います。
また、後ろ足の踏ん張りが難しいコだと、胸を支えたからといって、うまく排泄できない場合があります。
介護ハーネスをタオルで代用
我が家では、やはり足を穴に通すだけのタイプのハーネスを使用しています。
まぐろさんの場合、自力でお座りの姿勢はとれますので、そこから少し介助してやれば、よっこいしょと立ち上がり、補助で歩くことができます。
排泄時に中腰になって踏ん張るということはできません。
緊急でトイレに連れて行く場合、足を穴に通すうちに間に合わないということが増えてきましたので、そういった場合は、立たせるだけ立たせて、足の付け根にタオルを通して介助しています。
これですと一瞬ですし、バスタオルほどの長さですと割と安全に介助することができます。
着たままで使用できるハーネス
歩くことがままならなくなってきた場合、やはり、着用したままで日常の生活が送れるタイプの介護ハーネスは大変使い勝手が良いと思います。
まぐろさんはミックスなのでサイズでなかなか難しいものがありますが、アイアンバロンさんでは大きいコの介護用品が色々と出ています。よそ行きのハーネスとは別に、普段着のハーネスの使用も、そろそろ考えたほうが良い頃かもしれません。