まぐログ!全力犬暮らし

大切な相棒……老犬との愛しい最期のひととき

我が家の愛犬は何故無駄吠えをしなかったのか考えてみた〜吠えなくてもいいよ〜【愛犬を振り返る】

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前述の「無駄吠え」についてをもう少し深く掘り下げてみたいと思います。

お散歩でほかの犬とすれ違ったり、バイクとすれ違ったりした時、家に誰か人が訪ねて来た時、火がついたように吠える犬をよく見ます。

まぐろさんはそんな時でさえ吠えませんでした。

何故でしょう。

 

散歩中や来客の時に何故犬が吠えるのか

お散歩中や来客時に犬が吠える理由のほとんどは、飼い主さんに危険を知らせるためです。
自分の身、あるいは家族に危険が迫っている時のいわゆるサイレンです。

犬は人間と危険だと認知するレベルや内容が違います。
人間が危険だと思っていなくても、犬にとってはたいへん危険だと認知してしまうこともあります。

犬だからです。

犬の目線になると、道路を走るバイクや車は、飼い主さんと自分に向かってくる巨大なモンスターに見えるかもしれません。
新聞配達の方のたてる物音は自分たちの大切な住処を荒らす天敵のたてる音に聴こえるかもしれません。

飼い主さんがそれが危険ではないと判断できるのは、それが危険ではないと知っているからです。

一部の勇敢な性格の犬種、飼い主さんを守るためなら自己犠牲も厭わないような勇敢な犬は、身体が小さければ小さいほど、早めに危険を、回避するために「吠える」という行動をとるかもしれません。

散歩中や来客時に犬が吠えるのは、「危険だよ!」という状況を犬なりに飼い主さんや周りや自分自身に知らせる行動で、その後、その危険だと認知し、身体的反応で吠えた後、その危険が取り除かれない場合、「あっちへ行け!」などといった自分の意思で危険を回避しようとする行動に移るのです。

犬の立場に立つと、飼い主さんや自分を守る行動をとったのにも関わらず、叱られるわけですから理不尽な話です。

うちの愛犬は何故散歩時に無駄吠えしなかったのか

さて、だからといって散歩中や来客時にむやみやたらと吠えてしまうのは好ましくはありません。

もちろんこれは飼い主さんの都合ではありますが、飼い主さんと犬とが暮らすのは人間社会ですので、人間社会に合わせる他ありません。

騒音問題は人間社会では本当に厄介な問題で、特に日本という国の住宅事情では、騒音トラブルは住むところを失くす可能性があるほど重大な問題です。

ですから、「犬の立場に立ったら正しいことをしているんだから!」と放置することはできません。

しかし、安全を確保するために吠えたのに、叱られ、怒鳴られ、あまつさえ暴力を振るわれたらどうでしょう。
自分が良かれと思ってやっていることが相手に伝わらないことほど悲しいことはありません。

優しい飼い主さんはそれを容易に想像できるのではありませんか?

母ちゃんは、子犬と暮らす時は、ワクチンを打った後、抱っこをしたまま色々なところに連れて行きます。

危険ではないものを教えるためです。
もちろん、まぐろさんもそうしました。

散歩時に見るものが危険ではないと思えば犬は吠えません。

ぬいぐるみのように犬を抱いて歩くのではなく、まぐろさんの怖がるもの、怖がらないものを観察しながら歩きます。

怖がるものがあれば、立ち止まり、優しく声をかけてアイコンタクトします。

不思議なことに、犬はだんだんと自分に危害を加えないものを理解していくのです。

この方法をとるためには、飼い主さんが、一緒に暮らす犬から尊敬される存在でなければなりません。

飼い主さんが犬にとって「安全基地」でないと、お散歩は楽しめないのです。

母ちゃんはいつも、まぐろさんの「安全基地」「尊敬できる最強かあちゃん」「母ちゃんTUEEEE」であるように頑張りました。

まぐろさんに安心して人間社会で暮らして貰えるように。

だから、まぐろさんは、吠える必要がなかったのでしょう。

お散歩中、苦手なダックスフントに出会うと、まぐろさんは吠える前に母ちゃんの足の影に隠れていましたから。

危険であるから吠えるのであれば、吠えなくても飼い主さんに伝える手段があればよいのだし、そもそも危険があれば母ちゃんがどうにかしてくれる!と思っていれば、母ちゃんのところに逃げ込めばよいわけです。