まぐログ!全力犬暮らし

現在18歳、ご老体ながらに元気に過ごすミックス犬まぐろさんとの生活を通して、老犬との付き合い方、老犬の健康管理などを勉強し、犬の世界の高齢化を幸せに乗り切ろうという記録です。

【犬のしつけ】無駄吠え〜縄張り意識による過剰な吠え〜

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犬は縄張り意識を持っています。

そして、縄張りを守るために過剰に吠えるという場合があります。
犬だけでなく人間や他の動物も縄張り意識を持っているものが多いでしょう。
生活圏を安全に守るというのは生き物の本能であり、人間も常に行っている行動です。
当然、犬にもこの本能が備わっていますが、犬が人間社会を自由に闊歩するなんてことは違法ですので、我々人間は犬がどのような縄張り意識を持ってどのような行動をとる生き物なのかを深く考えずに犬との日々を送っています。
犬は犬です。
人間ではありません。
人間とは縄張りに対する意識や縄張りを守るためにとる行動が違います。
人間のように自ら生活圏を壁で隔てたり守るべき芝生を柵で囲ったり縄を張ったりすることができない犬たちは、どのようにして自分の縄張りを守るのでしょうか。
これは犬が人間社会で生きていくにおいて、物凄く重要な事です。
何故ならそこにトラブルや問題行動の種がたくさん潜んでいるからです。

その一部が過剰に吠えるということなのです。
それなのに、飼い主さんはふだんあまりその違いを深く考えたりはしません。
縄張り意識について考える事は、飼い主さんが困っている問題を解決する糸口になる場合も多くあるのにです。
我々人間は、自分の大切な相棒と笑顔で幸せにたくさんの時間を過ごすために、この「犬の縄張り意識」に対してもう少し興味を持ったほうがよいでしょう。

 

犬の縄張り意識には生活圏とテリトリーがある

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犬の縄張り意識については主に2種類の範囲に分けることができます。
ホームレンジ……いわゆる、生活圏と、テリトリー……いわゆる、領土です。

安全生活圏(ホームレンジ)

ここで言う生活圏とは、文字通り生活をする範囲です。
多くの動物で言うところの巣穴というものが近いかもしれません。
犬はこの生活圏が個々で広がったり縮まったりします。

犬は人間のように柵や印で範囲を囲ったりしませんので、その範囲はすごく曖昧で感覚的なものです。
人間で例えると家はもちろんのこと、庭であったり、あなたの所有する大切な車であったり、食糧を確保するスーパーマーケットであったり、仕事をする職場であったりが生活圏にあたると考えていただいて大丈夫です。
もう少し突っ込んだ説明をするのならば、自分が生活をするに当たって安心できるはずの範囲が生活圏ということになります。
言い方を変えて説明するのならば、生活圏というのは、既に安全性が担保され、気を張って守るということをしなくても良い範囲です。
人間にも似たような事が言えると思います。
犬が長年人間と生活を共にしている動物であることを考えると、当たり前の事かもしれません。
ここで注目して頂きたいのは、安全性が担保され、気を張って守る必要がないということです。
生活圏はリラックスできる場所です。
もしくは、リラックスまでは行かなくても気を張って守らなくても良い場所です。
ですから、犬は吠える必要がほとんどありません。
そこにイレギュラーが侵入した場合だけ注意を払えば良いのです。

テリトリー(領土)

犬は、生活圏以外にテリトリーというものを持っています。
これは自分の行動範囲ではありますが、生活圏と違って気を張って守る必要のある範囲です。
人間にとっては領土という感覚が一番近いかもしれません。
犬は自分のテリトリーをパトロールし、積極的に敵や自分の家族以外の侵入者から守ろうとします。
安全生活圏との感覚の違いはこの部分にあります。
犬の場合は安全生活圏の周りに積極的に守る範囲があり、犬は人間のように縄を張ったり柵で囲ったりできませんので、定期的にその境界にほど近い所を巡回し、マーキングする必要があるのです。
そして、侵入者を追い出すために攻撃的になります。
これがテリトリーです。
安全生活圏よりも気を張って守るので、自分や自分の家族に迫る脅威に過剰に反応する場合が多くあり、そこに侵入者を発見した場合、大きな衝突が起こります。
過剰に吠えたり、あるいは、攻撃をしたりすることもあるかもしれません。
縄張り意識によるトラブルのほとんどはこのテリトリーで起こります。
困った事に、テリトリーに関してはしばしば他の動物のテリトリーと被っている場合があり、その被っているテリトリーでは犬はとても神経質になります。
多くの人間に誤解されているように、自分が支配者だと認識している犬だけでなく、テリトリーを守るという縄張り意識は、通常の多くの犬に見受けられる傾向にあります。

縄張り意識に関する犬の行動

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すべての犬は、程度の違いはあれど縄張り意識を持っています。
積極的に守るべき家族の財産や所有場所を、犬は守ろうとするのです。
そのために過剰に吠え、人間はそれを「無駄吠え」と呼びます。
問題は、人間側が自分たちの縄張り意識と同じものを犬に当て嵌め、人間と同じような反応と行動を期待した時に起こります。
守るべきテリトリーに客人を迎え入れた時、人間は自分たちと同じように犬にも客人を快く迎え入れることを期待しますが、そういった場合に、感覚の違いから問題となるのです。
実は縄張り意識に関しては、犬よりも人間のほうが厳格で強いのですが、我々人間はそれに気づきません。
人間は自分たちの所有するものをはっきりと壁で隔てたりマークをつけたりします。
そして、そこに侵入者があった場合の反応と行動は犬よりももっと厳格です。
玄関から無許可で侵入した者がいたらあなたはどうしますか?
あなたの大切な車に、勝手に乗り込む輩を発見した場合、あなたはどうしますか?
しかし、犬は壁で隔ててあるなどということはどうでも良いのです。
犬の縄張りの境界はとても曖昧で、個体差があります。
犬が縄張りを守る行為のほとんどは「吠える」ということです。
飼い主の客人であるとか、玄関先であることとかは関係ありません。
自分の家族やその財産を脅かすかもしれない侵入者にここは我々のテリトリーであると知らせているのです。

縄張り意識で吠える犬を無駄吠えというのは公平ではありません

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犬の縄張りに対する認知の仕方やそれに対して起こる行動は人間とは違います。
彼らは犬であり、人間ではありません。
犬は人間の相棒として共に暮らす人間ではない動物です。
そして、人間と同じように個体によって認知や行動の仕方が多少違ってきます。
行動反応は個別性の高いものです。
犬は飼い主とその家族、そして飼い主の財産を守るために、縄張り意識を持ち、侵入者に警告します。
それが吠えるという行為です。
相棒の安全を守るために吠える行為を我々は「無駄吠え」と呼ぶのです。
その吠えが、実は無駄な衝突を避けるために行われている行動だということを、人間はあまり意識しません。
人間は自分の縄張りに文字通り縄を張ったり壁や塀で囲ったりしていますが、犬はそれができませんし、犬の思う縄張りと人間のそれはしばしば異なってしまうこともあります。
その異なっている差異を知らずに、自分の犬をダメ呼ばわりバカ呼ばわりすることは、とても公平だとは思えません。
「縄張り意識による無駄吠え」は人間側の都合であって、犬にとっては全くもって無駄ではなくむしろ必要なことであるのです。
人間はそれを認識し、「犬は犬である」と意識してその感覚の違いを学び、対処していく事が必要だと思います。

縄張り意識で吠える犬に困ったら

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犬にとって縄張り意識で吠える事は「無駄吠え」ではないとはいえ、あなたの犬はあなたと暮らす限り人間社会で暮らしていかなければなりません。
人間社会では犬は無闇やたらと吠えてはいけない事になっていますし、いくら縄張りを守るためだとしても、他の人間や犬に噛み付いたりしてはいけないことになっています。
人間側は自分の家族である犬が、どの程度の縄張りの認識を持っているのかを知る必要があります。
犬は犬なのですから、あなたの犬はあなたとは全く違った縄張り意識を持っている可能性があります。
あなたの犬が、縄張り意識によって吠えることがとても困るからといって、その犬を罰で黙らせるような事はしないでください。
ほとんどの場合、縄張り意識による問題は、罰で解決する問題ではありません。
それどころか、犬はますます他の問題行動さえ起こす可能性があるのです。
犬が縄張り意識で吠えるのは、犬にとっては正当なものです。
ですから、犬はパニックになります。
人間であるあなたの言い分も意見も犬は理解できませんし、ましてや人間側の法律や規制などを守る事などできるはずもないのです。
あなたがやるべきことは、テリトリーや生活圏の侵入者を侵入者ではないと犬に認識させることです。
正しく挨拶をさせ、正しく慣れさせ、侵入者ではなく、彼らの友人を増やすことが、縄張り意識による吠えを減らす良い方法だからです。
そのためには犬が友人にする正しい挨拶を知り、子犬の時から色々なモノになれさせ、生活圏を広げる必要があります。
安全で幸せな犬との暮らしを!