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大切な相棒……老犬との愛しい最期のひととき

老犬が長生きする秘訣〜老犬介護に本当に必要なモノ〜

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愛犬が7〜8歳を超えた辺りから、急にお別れの足跡が大きく聞こえてきます。
飼い主さんは自分の相棒と少しでも長くいっしょに居たいと強く思うようになります。
その優しい足掻きは、時に自分の選択を揺るがす事になります。
老犬になってからは、1分1秒でも長く居たいと思うものです。

若い頃よりも、犬ってどうやったら長生きするんだろうという事を強く意識するようになるのです。

老犬介護の最後の数週間はお別れから全力で逃げるような日々になるでしょう。

老犬を長生きさせるための秘訣はそのまま、老犬介護にどうしても必要なものです。

大切な相棒と少しでも長く居るために、そして、大切な相棒に幸せな一生だったと思ってもらうために、私たち人間は何ができるのでしょうか。

 

老犬を長生きさせる秘訣は強い絆と思い出

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犬の立場に立つと、幸せで長生きできるか否かは全て飼い主さんに託されていると言っても過言ではありません。

飼い主さんが潰れてしまうという事は、そのまま愛犬の幸せで最高のお別れを潰してしまうという事だからです。

相棒との強い絆は、日々飼い主さんに襲いくる不安や苦労を飼い主さんひとりの問題ではなく、愛犬と乗り越えていくものだと認識させてくれます。

強い絆があれば、最期の瞬間の「ありがとう、もういいよ」という愛犬の意志を汲み取ることができ、その後の飼い主さんの後悔を少しでも軽減することができます。

そして、その絆に付随する大切な思い出は、飼い主さんのなにかと落ちてしまいがちの老犬介護のモチベーションをまた再び持ち上げてくれます。

強い絆の伴った思い出は、飼い主さんをどんな時も笑顔にしてくれるということは疑いようのない事実です。

日々の老犬介護の苦労や不安は、そんな簡単な事も忘れさせてしまいがちです。

しかし、その不安や苦労は、飼い主さんひとりが戦って打ち勝つものではなく、目の前にいる相棒と共有し克服していくものです。

飼い主さんが、いっしょに笑いあったあの日々を思い出して笑う時、また相棒である愛犬も、笑うのです。

不安や苦労に押しつぶされそうになった時は、愛犬と語りましょう。

散歩に行った公園のこと、大好きだったおもちゃのこと、おいしかったオヤツのこと。

散歩でよく会うあのコのこと。

そのうち、相棒が答えてくれることがわかってくると思います。

そして、愛犬との絆をもっともっと強固にしてください。

愛犬は少しでも長く生きようとしてくれるはずです。

それを望むあなたのために。

老犬を長生きさせる秘訣は頼りになる協力者を持つこと

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とはいえ、愛情だけで乗り切れるほど老犬介護は甘いものではない事も事実です。

飼い主さんは仕事に行かなければ、老犬を介護するどころか養っていくことさえできません。

夜泣きする犬の世話で飼い主さんが睡眠不足になると、犬の世話は一気に危険を孕んでしまいます。

とにかく、家族で相談し、家族で協力して老犬の面倒をみるということがとても大切になります。

もともと犬は社会的な動物ですので、仲間の中で自分がどんな役割を担っているのかを知ることがとても重要です。

犬は、人間ではない家族の一員なのです。

ですから老犬の介護は家族の誰かひとりの負担になるべきではありません。

もしも、家族全員が疲弊した場合は、ほかの頼りになる人を探して協力を仰ぎましょう。

あなたは、疲れきって殺伐とした家族の中で幸せな気持ちを得られるでしょうか。

少しでも家族といっしょに居たいと頑張る犬を、「こんなに家族が疲れているなら、早く逝こう」と感じさせてはいけません。

犬が実際感じているかどうかは別にして、犬は人間の心の機微にとても敏感ですので、家族の疲弊は確実に伝わり、それがストレスになります。

犬が長生きする秘訣は、ストレスが少ないことです。

最近では、老犬ホームや個人で老犬介護士をしている方やペットシッターさんなどたくさんの老犬をお世話してくれる方たちもいます。

飼い主さんは信頼できるそういったサービスを受けることも考慮にいれるべきで、家族みんなでそういった信頼できるサービスを探して、各ご家庭にあった方法を相談しておきましょう。

飼い主さんが倒れることは一気に老犬の寿命を縮めてしまいます。

そういったサービスではなくとも、身内などで信頼できる協力者にお願いすることは決して悪いことではありません。

老犬を長生きさせる秘訣は周囲の理解を得ること

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例えば、子犬の頃にご近所との交流もなく、迷惑ばかりをかけてきて、老犬になって夜泣きがひどい時、ご近所の方はあなたの家のドアに苦情の貼り紙をするかもしれません。

いっしょに住んでいないあなたの父親母親は、充分な睡眠をとらずに犬の世話をするあなたを思いやるばかりに、犬の処分をすすめるかもしれません。

犬連れで嫁いだ先の旦那さまは、介護に非協力的なばかりでなく、犬の世話ばかりをするあなたを責めることがあるかもしれません。

全ての原因は、その人たちに、その愛犬との思い出や絆が構築されていないからです。

その背景が無い人たちにあなたの気持ちを想像しろといってもどだい無理な話です。

しかし、あなたが老犬介護をするにあたって、周囲の理解は絶対に欠かせない必要なものです。

あなたの行動を理解できなければ、夜泣きがうるさいと貼り紙をされたり、処分をすすめられたり、責められたりするからです。

それはそのままあなたのストレスになり、飼い主さんのストレスはそのまま犬のストレスになります。

周囲の理解を獲得することは、飼い主さんにとって、犬のお世話をする一部と言っても過言ではありません。

どうしても理解してくれない人は一定数存在するのは確かですが、あなた自身が周囲の気持ちに少しでも理解を示せば、必ず理解してくれる人は現れます。

あなたと愛犬の間にある底無しの愛を周りにも向けてください

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犬を介護が必要なほど長生きさせた実績がすでにあなたにはあります。

それは底無しの愛がなければなし得なかった事でしょう。

あなたが愛犬に向ける愛を少しばかり他に向けたからといって、愛犬に注がれるあなたの愛が減るわけではありません。

必ずあなたは、他に向けた分を補うからです。

あなたは、ものすごい量の愛を生み出すことのできる人間です。

愛犬とあなたの関係に少しでも理解を示していただくために、あなたは他にもその愛のベクトルを向けるべきです。

あなたの周りには、あなたが目の前の愛犬を必死で愛しているように、あなたの事を必死で愛してくれる人がいるはずです。

あなたが愛されるということは、あなたの大事な相棒も愛されるということです。