まぐログ!全力犬暮らし

現在18歳、ご老体ながらに元気に過ごすミックス犬まぐろさんとの生活を通して、老犬との付き合い方、老犬の健康管理などを勉強し、犬の世界の高齢化を幸せに乗り切ろうという記録です。

老犬介護を後悔なく全うするために

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私の相棒は幸せだったのか。
私は彼女の望みをどれほど叶える事ができたのか。
お別れが近づく足跡を聞くと、愛犬に関する悩みはこの2つに集約されていきます。
ですから愛犬についての悩みを本当の意味で解決するには愛犬の意思を汲み取ることが不可欠です。
老犬介護においては特に、飼い主さんの迷いや悩みなど、心をすり減らすもののほとんどは、愛犬の意思を汲み取れれば解決できることです。
如何なる問題も、愛犬の意思を充分に汲み取らないままでその問題を終了させた場合、飼い主さんにはとても深くて重い後悔がのしかかります。
わからないまま終わってしまうからです。
飼い主さんが望む最も良い解決は、自分の愛する犬がどうしたいかという事に尽きます。
飼い主さんの心のケアができないと、愛犬にも充分なケアができません。
愛すべき犬という動物は不思議と飼い主さんが全てであり、飼い主さんの心が重く沈んでしまうと幸せになれないのです。

答えは愛犬が持っている

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老犬介護をしているとたびたび正解を求めて迷子になってしまいます。
それは誰しもです。
私でさえもそうでした。
自分の介護の方法が果たして本当に正解なのか。
あの人はこういう事をやっているから私もやらなくちゃ。
みんなできているのに私はどうしてできないんだろう。
老犬になって起こる問題はそれこそそれぞれなのに何故か世の中にある情報をシャワーのように浴びて、右往左往してしまいます。
かといって日々の問題は待ってはくれません。
夜泣きで眠れない日々、下の世話も時間が経つごとに大変さは増していきます。
飼い主さんの心と身体は疲弊していきます。
そういう時に一番忘れがちなのは、愛犬と話す事です。
愛犬の事を見つめる時間です。
愛犬を優しく見守る大切な行為です。
介護が必要なほど、愛犬を大切に育てた飼い主さんならば、ずーっとやって来たはずです。
毎日愛犬の気持ちを汲み取ろうと努力して来たはずです。
なのに、忘れてしまうのです。

「どうして欲しいのか、今何が必要なのか」

答えは愛犬が持っています。
それはパソコンの中にも本の中にもありません。
そこにあるのはヒントと出した答えに対処する方法であり、答え自体ではないのです。
パソコンや本と睨めっこしている時、愛犬の心の動きや意思を受け取る事はできません。
たくさんの情報を持っていたとしても、愛犬が望んでいる事に合致しないとなんの解決にもならないのです。
答えは愛犬自身が持っているのです。

手段と目的を間違えない事

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私自身は今、生まれつき障がいを持って生まれた人たちの生活を支援するという仕事をしています。
日々のお世話をしていると、手法や手段、方法に目が行きがちで、本来の目的を忘れてしまいそうになる事がよくあります。
この経験に対する心の動きが、老犬介護をしている時の経験と重なる事がよくあるのです。
本来の目的は「相手に快適に生活してもらうこと」であるはずなのに、なぜか介護や介助をする「コト」ばかりを考えるようになってしまうのです。
お世話をするというのは、相手がどうであるのかというのが大切なはずなのです。
老犬介護だけでなく、子犬の時のしつけもそうですが、問題行動と言われるものの多くは、「伝わらない」という事態から生まれるものです。
残念ながら、愛犬と我々人間である飼い主は言葉で意思の疎通をはかることはできません。
けれども犬の飼い主のほとんどは知っているはずです。
言葉を使わなくても意思疎通できるということを。
もう一度振り返ってください。
老犬を介護する目的は、「犬に少しでも長く快適に暮らしてもらうこと」です。
その「快適」というのは愛犬自身が感じることです。
愛犬に「快適」と感じてもらわなければなりません。
そのためには愛犬が快適と思っていること、愛犬がどうして欲しいのか、愛犬が何を要求しているのかをできうるかぎり理解することが必要です。
それがスタートでありそれがゴールなのです。
それならば「言葉を使わないコミュニケーション方法」で我が愛犬の意思をできるだけ早く正確に受け取ることが、老犬介護の中で最も重要なのではないでしょうか。
どんなにたくさんの情報を持っていたとしても、愛犬が満足して最期を迎えることができなければ、飼い主さんにとってもなんの意味もないのです。

知識は感情を抑えるためにこそつけるべき

それでは情報や知識をつける事は全く意味がないのでしょうか。
いいえ。
違います。
ほとんどの動物は知らないモノわからないモノに恐怖を覚えます。
恐怖というものは怒りや攻撃的な感情を沸き起こす大きな原因になります。
これは人間でも変わりません。
むしろ人間がもっともそうなりがちと言って良いかもしれません。
もちろん、当の愛犬や愛猫もそうです。
苦いお薬を大人の人間が我慢して飲む事ができるのも、痛い注射を大人の人間が暴れずにうつことができるのも、それが自分のためになるという事を「知っている」からです。
知識や情報は感情を抑えるためにこそつけるべきです。
もちろん、その情報に流されて感情的になってしまってはなんの意味もありませんし、間違った情報を蓄えたからといって問題の解決には繋がらないでしょう。
本来の目的がなんであるのかを明確にした上で正しい知識を持つことは、暴力的になったり、落ち込んだりする事を防ぎ、愛犬と穏やかに最期の時間を過ごすための強力な武器になります。
そして、知識や情報は、本来目指している目的のための大きなヒントをたくさん与えてくれます。
良質で正しい知識と情報を、偏りなくインプットする事は、飼い主さんの心の安寧のため、ひいては愛犬の穏やかな生活のためには、欠かせないモノなのです。

真剣に向き合えば心は通う

いずれにせよ、老犬介護に最も必要なものは、愛犬との絆であり、その絆は、すでに介護をしなければならないほど大切に育ててきたという事で、しっかりとそこに存在しているはずです。
で、あれば、あとは愛犬と対話し、愛犬の状態を把握し、愛犬の望む事を叶えてあげることがやらなければならない事です。
介護が必要なほど大切に育てたあなたならば、聞こえるはずです。
愛犬の言葉ではない声が。
そして汲み取れるはずです。
愛犬の心を。