人生最高の相棒であったまぐろさんが亡くなって丸一年が経ちました。
あの日の事はいつでもぼんやりとした夢のようで、でも時々、生活のあちこちで急に襲ってくる感情は、寂しさという言葉だけで表しきれるものではありません。
今でも突然、胸の奥が軋むような、そんな感覚を覚えた後、涙が止まらなくなります。
このブログをはじめた時、私はまぐろさんとの生活が近い将来いつか終わることを感じていました。
そしてそれが現実になりました。
この一年、まぐろさんの居ない生活は自分が思っているよりももっと辛く寂しいもので、笑顔や優しさを忘れるような日々でした。
それを乗り越えたという感覚は、正直、私にはありません。
けれども今、毎朝、まぐろさんにお線香をあげる時、笑顔でいられます。
犬と暮らす事、老犬と暮らす事、大切な相棒を見送る事。
普通では体験できないようなとても素晴らしい時間を、まぐろさんは私にさせてくれました。
彼女は決して私を裏切る事は無かった。
私のために生き、私のために色々なことを覚えて、私のために犬生を全うしました。
これからも、いつまでもいつまでも心の中に共に生きてくれるのだと思います。
こんなに素晴らしい年月をくれてありがとう。
母ちゃんと出会ってくれてありがとう。
この世に生まれて来てくれてありがとう。
まぐろさん。
あなたがいなければ、母ちゃんはきっとどこかで人生を挫折していたと思う。
文字通り、あなたは私の魂の相棒であったし、これからもそうであると断言できる。
ペットロスという言葉はあまり好きではないですけども、まぐろさんが亡くなったことによる喪失感は、夜の闇が建物の間にじわじわとひろがるように、気がつけばすっかり真っ暗な闇の中にぽつんと一人立つように、時を経て私を蝕んでいました。
それでも、私の中のまぐろさんはいつも私の進むべき道を照らす光であった。
これからも、きっとそう。
今、母ちゃんは仔猫と暮らしています。
きっと、この仔猫との出会いもまぐろさんの気持ちだと信じています。
次女のツナさんは犬ではありません。
それでも、愛しいと思う気持ちや守りたいと思う気持ちは、まぐろさんの時と全く同じものです。
長くまぐろさんと暮らしたので、戸惑う事も多いのですが、それでも小さな命を見つめると自然と笑顔が溢れてきます。
守るべき小さな命がそこにあるという事がなんと人を強くする事でしょうか。
今手の中にある小さな命を、天に召されるまで全力で守り切るということ。
その覚悟と歩みが母ちゃんとまぐろさんを繋ぎ、そして母ちゃん自身が生きていくエネルギーになります。
まぐろさんと共に歩んだ日々を大切な思い出にして、まぐろさんの照らす未来を目指して、母ちゃんはこれからも歩いていくのだと思います。