まぐログ!全力犬暮らし

現在18歳、ご老体ながらに元気に過ごすミックス犬まぐろさんとの生活を通して、老犬との付き合い方、老犬の健康管理などを勉強し、犬の世界の高齢化を幸せに乗り切ろうという記録です。

老犬介護の一番の悩み!老犬の体臭ニオイはどこから来るのか

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健康で清潔に保たれた犬は、悪臭がするという事はほとんどありません。
健康で清潔な若い犬を、ニオイを原因に部屋に入れずに外で飼うという必要は、ほとんどないと言ってもよいでしょう。
外で飼っていると悪臭がする場合がありますが、これは室内で飼うよりも清潔に保たれる環境が少ないからです。
しかし犬は人間とは違う独特のニオイがするのは確かです。
さらに老犬になりますと、老犬特有のニオイがしますし、トイレなどの排泄行為がうまくいかなかったり、寝たきりでシャンプーができなかったり、腎臓病や糖尿病などによりニオイが強くなったりすることがあります。
そもそも、犬のニオイは悪臭と感じる人と落ち着くと感じる人がいて、犬自体が悪臭を放つとは言いがたい部分もあります。
犬を飼う人間にとっては落ち着くニオイであっても、飼わない人にとっては悪臭であったりするのです。
飼い主さんが犬のニオイをつけたままで公共の場に出ることはかなりリスキーでマナーを問われることも多くてあります。

 

獣臭のする犬は何故少ないのか

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人間が悪臭と感じる犬の臭いの原因の多くをしめるのがいわゆる「獣臭」です。

獣臭を不快に感じるのは、獣臭がする時、人間は危険に晒されている可能性があるからかもしれません。

動物園の猛獣の傍によると、独特の「ケモノ臭さ」を強く感じます。

山などで熊に遭遇した人は少ないかもしれませんが、熊が近づいた時、風向きなどで「獣臭」を感じる事があります。

従来、人間は獣臭で危険な動物が近づいて来たことを察知していたのかもしれないと考えるのはとても自然ですね。

この獣臭の原因は汗腺の仕組みにあります。

犬は汗をかくのか

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犬は汗をかかないという話を聞いたことがありませんか?

実はこれ正確には間違いで、人間のような汗をかかないというだけで、犬も汗をかきます。

汗の種類が違うのです。

これが獣臭の原因でもあります。

ニオイの原因、汗は2種類の汗腺から出るーエクリン腺とアポクリン腺ー

汗を出す汗腺には2種類あります。

これは動物が汗をかく役割が2種類あるからです。

一つめの役割は体温調節です。

体温が上昇した場合に身体から汗を出して体温を下げる役割をする汗です。

役割上、水分がほとんどでサラサラの汗です。

これはエクリン腺という汗腺から分泌されます。

エクリン腺は人間であれば身体のどこにでもあります。

サラサラの汗ですし、役割上すぐに蒸発するので雑菌の繁殖率は低く、洗い流せば問題はありません。

2つめは、老廃物や余分な皮脂を排出したりフェロモンの役割を果たすといわれている汗です。

これはアポクリン腺という汗腺から分泌される汗です。

脂質やタンパク質などが主な成分になります。

こちらは雑菌のエサになる成分ですので、ニオイの元になるものです。

毛髪の根本に分布していて、人間だと脇の下などに集中しています。

犬の汗は主にこのアポクリン腺という汗腺から分泌される汗なのです。

もちろん鼻や足の裏など、犬でもエクリン腺はあるのですが、犬の汗は主にこのアポクリン腺から排出されるので、体温調節のための汗ではありません。

ですから人間が主に目に見えてかくエクリン腺汗をかかず、汗による体温調節をしていないということなのです。

犬のかく汗はそもそもがニオイを出すための汗です。

ですからニオイがして当然なのです。

皮膚で雑菌を繁殖させない

犬のニオイの元になるのは雑菌の繁殖です。

とくに脂質やタンパク質を主成分とするアポクリン腺汗は雑菌が増殖するには大変適した環境です。

犬は毛髪に覆われているので、皮膚の上で雑菌が繁殖するにはとくに快適といえるかもしれません。

この雑菌たちがニオイの原因です。

このアポクリン腺汗の分泌量や成分の割合などは犬種などで個体差があり、さらにアポクリン腺自体の数にも差があるので、清潔に保たれていないと、膿皮症になる犬もいるようです。

犬の皮膚で雑菌を繁殖させないというのは、犬を飼う上でかなり重要度の高い問題になるでしょう。

けれども犬は毛で覆われているので皮膚自体はそれほど強くはありません。

強い薬品やシャンプーなどだと、毛についた雑菌やアポクリン腺汗は洗い流せても、皮膚自体にダメージを与えてしまいかねません。

犬の皮膚にダメージの少ないケアを実践し、皮膚の上で雑菌を繁殖させないことでニオイを減らすことはできるでしょう。

室内で飼うと獣臭が減る

室外よりも室内のほうが雑菌が少ないというのは容易に想像できると思います。

犬のニオイがつくからといって、犬を室外に追いやることは根本的な解決ではありません。

室外では繁殖する雑菌の種類も多く、犬自体のニオイも強くなるでしょう。

逆に室内で飼っている場合は、室外で飼うよりも雑菌の種類も減り、ニオイは減ります。

ですから動物園で嗅ぐようなニオイは室内で飼われる犬からはあまりしないのです。

現代では、室内で飼われる犬の数も増え、さらに室内で飼う以上、飼い主さまもニオイの対処を充分にされるので、独特の獣臭のする犬は格段に減っているのです。

病気で体臭は変わるのか

体臭のほかに犬のニオイの原因になるのは口臭や耳のニオイ、さらに肛門腺からの分泌物や外耳炎による耳のニオイがあります。

これらは犬の体調によって悪臭になる場合が多くあります。

その他にもアポクリン腺から分泌される汗には老廃物が混じるため、犬の体調が悪くなると今までにないニオイが混じることがあります。

ニオイで犬の体調を知ることができることもあるということです。

犬の口臭は万病の元

犬は人間と暮らすうちになんでも食べる生き物になった動物です。

犬の親戚の狸なども雑食ですが基本、犬と同じ体の仕組みを持ったオオカミは肉食です。

犬の食生活は人間の食生活に大きく左右されて来ました。

野生では食べ物のカタチは様々で、硬さも色々な硬さのものがあります。

それらを食べることによってプラークや歯石などの除去をしてきたのが犬の祖先だと考えられています。

現代の犬はドッグフードが主流です。

大きさやカタチなどはある程度均一性が保たれ、硬さも食べやすい硬さに調整されています。

手作りフードにしてもプラークをコントロールするような硬さのものを調理することはあまりありません。

現代の犬はプラークや歯石をコントロールしづらい生活を送っているといえます。

ですから自然と歯の健康を保つのは大変困難な事です。

飼い主さんの口腔ケアがとても大切になってくるのです。

歯磨き機能のついたおやつや、犬用の歯磨きグッズでの口腔ケアはとても大切で、犬の虫歯や口腔の病気は死に繋がるような大病の元になったりしますので、定期的なチェックをしましょう。

垂れ耳犬は外耳炎になりやすい

耳のニオイがあまりに酷い場合は外耳炎の疑いがあります。

うちのまぐろさんも垂れ耳に近い耳をしていましたので、外耳炎を患いました。

外耳炎が進行すると、耳からチョコレートのような耳垢が出て、これがかなりニオイが強いです。

犬の耳掃除はとても大変ですが、外耳炎を防ぐためにも、定期的に耳掃除をすることは大切なことです。

そのためにも、ストレスの少ないハズバンダリートレーニングを導入したりして、耳掃除をやりやすい環境にしておくことが大切です。

ハズバンダリートレーニングとは - コトバンク

また、簡単に毎日のケアができる耳掃除グッズなども出ていますので、そちらの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

何よりも、犬にストレスを与えず、飼い主さんが毎日続けられるということが大切です。

イヤークリーナーについては、犬の耳に入れてマッサージするタイプのものが使い勝手がよく、うちでは外耳炎対策で使用していた事があります。

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肛門腺のケア

犬に肛門腺があり、ここからの分泌液が犬にとってはマーキングなどの大切なコミュニケーションツールになっています。

犬の挨拶がお尻のニオイを嗅ぐことと考えると、それは容易に想像がつくと思います。

そのニオイは人間にとっては悪臭です。

そして悪い事に、役割上そのニオイはかなりキツイものになります。

本来この肛門腺から出る分泌液は肛門嚢という袋に溜まり、排便の時に排泄物といっしょに排出されるのですが、老犬や子犬、小型犬はその筋肉が弱く排出されない場合もありますし、病気で排出されない場合もあります。

肛門腺から出る分泌液が溜まってくると、お尻を床に擦り付けて歩いたり、酷い状態で放置すると最悪肛門嚢が破裂したりします。

その時のニオイはやはり強いです。

お尻をすって歩いた時に分泌液が飛び出したりすると部屋にニオイがついてしまいます。

老犬の場合は肛門の筋肉も弱り排泄時に分泌液を押し出すことができない場合もありますので、病院やサロン、自宅でのケアをしましょう。

内臓の病気で汗のニオイが変わる

前述したようにアポクリン腺汗には体内の老廃物を排出する役割があり、人間よりも犬はこの数が多いのです。

内臓の病気をすると、この老廃物の種類が変わり、汗のニオイが変わります。

人間ももちろん変わるのですが、それを感知するには人間の鼻はあまりに脆弱です。

犬がニオイで病気を感知するという話がありますが、そういった理由から犬の素晴らしい臭覚であれば可能なのです。

犬は人間よりアポクリン腺が多いので、時々、このニオイの差に気づく場合があります。

明らかにニオイが変わり、その理由が釈然としない場合は獣医さんにて検査をしてもらうのも良いかもしれません。

グルーミングの必要性

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犬の皮脂に雑菌が繁殖しやすい原因の大きなものが、毛が密集していることがあります。

犬の皮膚は雑菌にとってはとても住みやすい場所である事はちょっと想像すれば誰にでもすぐ思い当たることでしょう。

絡まった毛や抜け毛の残りは雑菌の温床で、これらを放置すると、すぐに犬のニオイは強くなってしまいます。

美容院に行ってトリミングすることが必要なのは犬種によりますが、グルーミングは全ての犬種に必要です。

グルーミングとは、本来毛繕いの事です。

野生動物は、毛繕いによって雑菌の繁殖を防ぎ、皮膚の安全を保っています。

グルーミングの多くは群れでお互いに行われますが、人間と長く暮らして来た犬はそういうわけにもいきません。

人間が群れの一員としてグルーミングする必要があります。

毎日、犬の体に無理のないグルーミングをすることは、犬のニオイ対策の重要な事というだけでなく、皮膚の健康を保つことや、犬の体調の変化などを早くに発見する事にも繋がります。

前述しました、歯磨きや、耳掃除、さらには肛門腺絞りなども定期的に行うと、ニオイの元はさらに減ることになります。

老犬介護の悩みであるニオイとどう付き合うのか

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当たり前のケアが当たり前でなくなるのが老犬介護です。

でも、例えばペットシーツを何枚か敷いて部分的に洗浄するとか、例えばあったかい蒸しタオルで毎日身体を拭くとか、そういう工夫で、老犬のニオイ対策はできます。

そのニオイの原因をまずは探り、適切な処置をしてから、消臭剤などを使用するのが大切だと私は思います。

犬が犬臭いのは当たり前です。

犬なのですから。

でも、犬にとっては人間が人間臭くてたまらないのかもしれませんよ。

なにしろ彼らの臭覚は人間よりも脅威的に優れているのですから。

ニオイを消すというよりも、そのニオイがどこから来たのかを探り、いつも清潔で健康な生活を、我が相棒に送ってもらうことが最優先。

それがお互い幸せに生きるコツだと思います。