いつも表情豊かに自分の気持ちを伝えるまぐろさん (@magurogu_fun) | Twitterですが、もちろん、表情豊かなのはまぐろさんに限ったことではなく、世の中の犬は概ね表情豊かです。
犬は人間の言葉が喋れません。
それでも意思の疎通は可能です。
それには観察することが大事です。もちろん人間側がです。
表情豊かで行動もわかりやすいので、犬はとても絵本向きです。
てか、表情で犬の言ってることはだいたい想像つくでしょ?って言ったら、犬の表情などわからんとかいう人おるけど、そういう人には、ええから黙って犬の絵本を読め!とアドバイスしたい。
正直、絵本から色んなことが汲み取れない人は犬と暮らす才能がないから諦めたほうが良い。
もう色んなところで紹介されてる絵本たちだからここはもう敢えてだよ。
敢えて動きとか表情重視でいくよw
文字無しでここまで伝わる「アンジュール」
まず、紹介したいのは、「アンジュール」。
原題は、「ある日のある犬」ってタイトルらしい。犬がアンジュールって名前じゃないらしいですよ。
この絵本ほど犬観察に役立つ本はないと思う。
言葉がひとつもないのだ。
観察スケッチといっても過言ではないんだけども、すごいのがね、見えてるものが犬の気持ち感覚なんだよね。
気持ち感覚ってなんだよw
犬目線を敢えて読み手に与えているから、文字がなくても犬に感情移入できるんだよね。
なんか、言葉遣いが某都市伝説紹介する人みたいになってしまったわw
夢中で走っているところは何も見えなかったり、立ち止まると、急にぽつーんと取り残されてたり。
そういう描写で犬の気持ちがガツッと心に刺さるんすよね。
1枚の絵から来る情報量の多さが半端ない。
絵本というより、ストーリーに一貫性をもって開催された絵画の個展いうか。
とにかく、1枚1枚の情報量がすごいのですよ。
てか、もう表紙みただけで、だいたいの全体像が掴めますよねw
動きのあるあるが魅力「アンガスとあひる」
最初に読んだ時の感想は、あーこれは犬だわでしたw
アンガスはシリーズになってるんだけど、このアンガスってのが、まあ、やたらちゃんと犬している。
絶対に「あ、うちの犬もこの動きやるw」って思う描写が1回はあること請け合いですよw
擬人化されてたりするものが多い中で、今回選んだ3つは割と犬にちゃんと寄ってるんだけど、そんな中でアンガスは普段使いの犬の行動が散りばめられていて、いわゆる犬飼いにとってのあるあるが詰まってます。
どちらかというと、「あるあるw」って思いながら読んじゃいますね。
その「あるある」って結構、犬と暮らす人にとっては中毒性のある魅力じゃないですか?
そこのツボを抑えている辺りがこの作家すげーなと思うところです。
表紙でやられてしまった「さよならをいえるまで」
表紙を見て泣いた。
ほかの2点に比べればかなりデフォルメされている絵柄ですし、人間目線で描かれているので、「犬の」というより、人間の気持ちに寄ってるんですが、それでもやはり、犬と人間の絆みたいなものがしっかり絵から感じられます。
まあ、そもそもブチ犬だしw
表紙の光景って、母ちゃんは数多く体験してて、ストーリーは子供が犬の死を受け入れていく過程が描かれているんだけど。
瞬間の切り取り方がうまい。
犬との思い出が多い人はたまらんだろうなと思う。
ってか実際母ちゃんがたまらんw
感傷的になることはあまりない母ちゃんですが、先代犬たちとの思い出が色々と思い起こされた1冊でした。
- 作者: マーカ゛レットワイルト,フレヤフ゛ラックウット゛,石崎洋司
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犬といっしょに暮らすのに観察力は必須
犬の細かい動きとか行動とかから色んな情報を読み取ることはとても大事だと思うんですよ。
こういうちゃんとした犬寄りの絵を描く絵本の作家さんってホントに犬と暮らすのに向いてるなあと思います。
その才能ある人たちから少し才能を分けてもらいましょうw