まぐログ!全力犬暮らし

大切な相棒……老犬との愛しい最期のひととき

ほとんどの犬は飼い主さんのために生きる

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犬はとても健気な生き物です。
裏切られても裏切られても、頑なに飼い主さんに愛を注ぎます。
私たち犬と暮らす人間は、そんな犬たちに、いったい何をしてあげられるでしょうか。

 

虐待されても飼い主を信じる犬

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少し前の事です。
ニュースでお散歩中に虐待を受けているラブラドールについて報道されたことがありました。
母ちゃんはそのニュースを見て違和感を感じました。
虐待の事実は確かにあったのかもしれません。
その飼い主さんは、犬を飼うということにおいては本来向いていないし、犬と暮らしてはいけないタイプの人間であるのは確かでしょう。
しかし、そのラブラドールの表情は長い間虐待された犬の表情とは少し違っていたのです。
それが違和感の原因でした。
母ちゃんは、彼女は飼い主さんの事が大好きなのだと感じてしまいました。
良い飼い主さんでは絶対にありません。
彼女の飼い主として相応しい飼い主さんでは絶対にないですし、彼女に対する仕打ちは決して許されるものではありません。
しかし、それが、彼女が飼い主のことを嫌いというのとはまた別問題なのだと強く思ってしまいました。
犬はどんな飼い主さんでも一度好きになってしまうといつまでも信じて尽くします。

だからこそ、犬と暮らしてはいけない人たちは絶対に犬を飼ってはいけないと、強く思うのです。

あなたの犬にはあなたしかいません

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あまりに暴力的に褒められることなく従属させられた場合、人間でも、「怒られるのは自分が悪いからだ」という心理状態になることがあるそうです。
ニュースのラブラドールは、その状況と同じであったのだと思います。
飼い主さんに怒られるのは自分が悪いのだと思い込んでしまっている状況です。
犬にも「こころ」がある
母ちゃんはそう考えています。
犬の豊かな表情はそれをしっかりと現していると思います。
特に犬という生き物は人間と協力関係を結ばなければ生きていけません。
ですからあなたの家の犬になると決まった時、その犬にはあなたしかいません。
飼い主さんのほうは、色々な事情で犬と暮らす事を選択します。
けれども犬は、そんな事情はおかまいなしに、その飼い主さんしかいないのです。
それは、飼い主さんがどんなに犬と暮らすことに向いてなくても関係ないのです。
だから、我々飼い主は、いつも彼らに相応しい飼い主でなければなりません。

犬は飼い主さんのために人間社会の事を覚える

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「しつけ」がうまくいかないと悩む飼い主さんも多いようですが、母ちゃんはそもそもこの「しつけ」という言葉に違和感を感じます。
「しつけ」というのは礼儀作法を教え込むことですが、その礼儀作法は人間社会のための礼儀作法であり、犬社会のものではありません。
犬は犬で、人間は人間です。
犬には脈々と流れる犬社会の礼儀作法があります。
例えば、手でごはんを食べる国があって、その国の礼儀作法は、お箸を使って食べる我々とは明らかに違います。
その場合、手でごはんを食べたからと言って、最初から叱りつけたり暴力をふるって教えようとするでしょうか。
トイレを決まったところでするであるとか、部屋に入る時は足を拭いてから入るだとか、吠えてはいけないだとか、そういう犬に教えようとするルールは、全て人間の都合です。
しかし、人間社会でうまく折り合っていくために、犬は人間社会のことを覚えなければなりません。
それは、その犬を抱き上げたあなたと暮らすためです。
人間社会であなたとうまく暮らしていくために、犬は「人間社会での犬のルール」を覚えてくれるのです。

ほとんどの犬は飼い主さんのために生きる

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人間社会には色々な人がいます。
もちろん、犬が苦手な人もいます。
人間社会で犬があなたとよりよく暮らすために、犬は人間社会の事をたくさん覚えなければなりません。
それなのに、まだ飼い主は、犬に暴力で強制をするのでしょうか。
そんな事をしなくても、我がコと長く楽しく暮らしたい。
我がコと人間社会でうまく折り合って行きたいという強い思いが飼い主さんにあれば、犬は少しずつ、自分が守るべきルールを覚えてくれます。
ほとんどの犬は、飼い主さんのために生きます。