まぐログ!シニア

現在18歳、ご老体ながらに元気に過ごすミックス犬まぐろさんとの生活を通して、老犬との付き合い方、老犬の健康管理などを勉強し、犬の世界の高齢化を幸せに乗り切ろうという記録です。

【QOL】物言えぬ犬が食べなくなった時

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死を直前に迎えて、食事を摂らなくなったり、水を飲まなくなる犬はたくさん居ると思います。
犬は言葉を喋る事ができません。
突然食事を摂らなくなった犬に対して、飼い主さんはとても困惑します。
なんらかの身体的原因で食べない場合は、食事介助で食べるようになったりします。
吐き戻しや嚥下困難などの場合は、適切な処置で犬は食べるようになります。
けれど、強制給餌でシリンジを舌で押し戻したりする場合はどうなのでしょうか。

母ちゃんはこれまで犬を対象にした場合、生命を維持することを最優先にするべきだと考えていました。
その考えももちろん今でも間違いではないと思っていますし、とても尊い事だと思っています。
けれども、まぐろさんと暮らすうち、犬にもこころがあり、生活をしていく上で尊厳と生活の質というものがあり、「犬」という動物の機能の中で、精一杯幸せに最後を迎える権利があると考えるようになりました。

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延命や強制給餌などは現場レベルの残される家族の気持ちの問題です。
それはとてもデリケートな問題です。
人間側からは想像することしかできない、本当の犬の気持ちと、残される家族の気持ちは必ずしも一致するものでは無い可能性があるからです。

 
自らの死に方ついて考える時、我々の理想は穏やかに、眠るような最後を迎えたいというものではないでしょうか。
しかし、残される立場の家族にとっては、痛みや苦しみをできるだけ緩和しながら、1分1秒でも長く生きて欲しいものです。

それで命が助かるのならばという思いは誰しもが持つ感覚だと思います。
難しいのは、けれども今まさに老衰で旅立とうとしている犬の時間はとても短く、そしてそれに反して、言葉を持たない彼らの気持ちはとても伝わりづらいものだからです。

まだ若く、体力が戻ればまた元気に走り回れる犬ならば、強制給餌で体力を戻すことが最良なのかもしれません。
けれども、もう少しで役目を終え、旅立とうとしている犬であればどうでしょう。
全力で嫌がる犬に無理矢理食事を摂らせる時の苦しそうな様子は、飼い主さんにとってはとても苦痛なのではないでしょうか。

「残りの時間を無理させずに穏やかに」

そう思うのも、紛れも無い飼い主さんの犬を大切に思うこころです。

無理をせずに口にできるものや、水分を摂取できるのならば、それを栄養のあるものに変えるなどして、少しでも負担を減らす工夫をしながら最後の時間を穏やかにいっしょに過ごすことは、決して悪い事ではないと思うのです。

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私事ですが、まぐろさんは食事を摂らなくなつて2日で逝きました。
母ちゃんにそういった精神的な負担をかける事もあまりなく、最後に横になって落ち着いた顔のままで。
最後まで本当に優しい犬でした。

老衰で無くなる犬に関しては、食事を摂らなくなった時、自らの死を受け入れる覚悟を持った時なのかもしれません。

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老犬が必死で食事を摂ることに抵抗しはじめたら、強制給餌を中止し、残された時間を穏やかにいっしょに過ごすことは、決して悪い事では無いと思うのです。

それは「もういいよ、穏やかに死にたい」という犬の意思表示かもしれないから。