老犬と暮らしたり、老犬の介護をしているとぶち当たるのは、孤独感です。
老犬介護の一番の敵かもしれません。
覚悟を決めて愛情を持って接していても、日々怒涛のように押し寄せるトラブルに翻弄され、そんな自分に嫌気がさしたりして、心はどんどん疲弊していきます。
自分の愛犬にイライラし、イライラしてしまう自分に嫌気がさし、だんだん心が疲れていくのです。
そして、いつか訪れる別れの時に怯えて不安は膨張します。
そんな中で、老犬介護の先輩や、今まさに老犬を介護している同胞たち、そしてその手厚い介護を受けてかわいらしくて愛おしい老犬たちの姿を見ることは、救い以外のなにものでもありません。
老犬介護の忙しい最中、それを叶えてくれるのが、#秘密結社老犬倶楽部 というタグです。
正直、Twitterというものは、ネガキャンの竜巻で疲れてしまうものであったのですが、このタグの中身はとても優しくて希望に溢れるものでした。
「死」に向かっていく老犬たちと暮らしている人々のつぶやきであるにも関わらず、そこには絶望感の量よりも、明らかに希望の量が多く見られるのです。
そして、経験者の方々の言葉は、これからやってくる寂しさや悲しさに対する心の準備をさせてくれるものでした。
一番の心の平穏を保つこのタグの効果は「独りではない」と思わせてくれることでした。
同じような境遇の人たちがそこにはたくさん居て、日々、怒涛のような生活を感じさせる呟きの隙間から溢れてくる深い愛情と思いやりは、疲れた心を癒すには充分過ぎるものです。
ひととき、Twitterでこのタグを読んで、我が愛犬を見た時、頑張るぞ!という気持ちは愛犬にも伝わり、そこに修復された相棒との関係が存在することを確認できます。
もちろん、それは愛犬を失った今でも変わることなく、同じように愛犬を失った人々の寂しさや悲しさに寄り添う事で、自分自身の寂しさや悲しさを一時癒すことができます。
#秘密結社老犬倶楽部
そこには直接的ではないけれども確かな繋がりがあり、犬が一番幸せになるための「飼い主さんの心の平穏」を保つための魔法の薬が処方されているような気がします。