現在は、呑気に幸せな老犬生活を送るまぐろさんです。
だがしかし、母ちゃんの育児ノイローゼにより、一時期はそりゃあもうwww
暴れん坊の破壊神、それが若犬時代のまぐろさんです。
前にも書きましたが、母ちゃんはそりゃあもう犬のしつけには自信があった。
トイレのしつけに苦労したことないし、噛みグセや吠えグセのある犬にすることもなく、みんないい子に育ってくれてました。
事実、まぐろさんもトイレもちゃんとできるし(年齢をとってからは、腰が弱くて外すこともあります)、耳を引っ張られようが尻尾を引っ張られようが、噛んだり吠えたりすることはありません。
今考えたら、これ以上ないくらいのいい子なの。
それでは何故、まぐろさんは暴れん坊の破壊神として君臨することになったのでしょうか。
それは、母ちゃんのせいなのです。
そうです、全ては母ちゃんのせい。
母ちゃんは初めての家庭犬ということもあって、さらに、猟犬を三頭も育てた自信とプライドがあったと言いますか。
要するに、完璧を求めていたのです。
テレビに出るようなびっしびし飼い主の言うことを聞くかしこーいワンコ。
完璧な飼い主と従順な犬。
そうです。
母ちゃんの頭の中に居る理想の飼い主と犬の姿をまぐろさんに押し付けたわけです。
今考えると恥ずかしい。
穴があったら入りたい。
まぐろさんにも、ほんとーに悪いことをした。
甘えん坊で寂しがり屋のまぐろさん、いつも、
「なんでうまくいかないんだろう」
と、凹む母ちゃんを見て、なんと思っていただろう。
母ちゃんを励ますために、引っ張りっこしたり、壁に傷をつけたりしたのかもしれない。
ある日、母ちゃんの緊張の糸が切れた。
何冊も読み込んだ犬のしつけ本を完全に放棄。
他所は他所!うちはうち!
どんなにアホだってうちのまぐろさんが一番かわいい!
眉間にシワを寄せてばかりいた母ちゃんの笑顔でぎゅっを浴びたまぐろさんは、なんだかとっても誇らしそうでした。
そしてその日を境に、まぐろさんの破壊行動はめっきり減ったのです。