もともとまぐろさん (@magurogu_fun) | Twitterさんは何か失敗をすると必要以上に申し訳なさそうにする犬です。
トイレを失敗した時も、何かを壊してしまった時も、母ちゃんはそんなに気にせず鼻唄の1つも歌いながら片付けることもあるわけですが、ひじょーに申し訳なさそうに「ごめんねー」という顔をします。
暴れん坊将軍であったのは、やはり母ちゃんに甘えたかったんだなと確信に至らせてなお余りある落ち込みっぷりです。
そんなまぐろさん、ここのところ、とても自信なさそうな表情をします。
ダメよーというだけでイタズラに至ることもありませんが、なんだか、あの元気にイタズラしていたまぐろさんが恋しくなるほどです。
犬は年齢を経ると自信がなくなるの?
歳をとると、できなくなることが多くなります。
老犬はできていたことができなくなるとどんな気持ちになるんだろう。
うちの社長もリウマチで身体が思うように動きません。
昔の周りが呆れるほどのワンマンさはなりを潜め、だいぶ丸くなってしまいました。
できていたことができなくなるというのは、どんどん自信を奪っていきます。昔できていればなおさらです。
犬もきっとそうです。
老人ホームで、気難しくヘルパーさんに怒鳴るおじいちゃんのように、思うようにならないイライラを鳴いてぶつける子もいるかもしれないし、まぐろさんのように、申し訳なさそうにうなだれて元気を無くす子もいるかもしれない。
いつか自分にもやってくるそんな気持ちを、最後を看取る責任のある母ちゃんたちは、どうやって楽しくしてあげたら良いのでしょう。
老犬は最後まで自分の足で歩きたい
犬はどうやら最後の最後まで自分の足で歩きたい生き物のようです。
足腰がすっかり弱り、フラフラの子でも、自分の足で歩けた時の嬉しそうな顔は共通しています。
補助ハーネスや車椅子で、自分の足で歩かせてあげることは、老犬の自信を取り戻すのにとてもよいようです。
老犬でも出来ることをやらせてあげる
トイレが間に合わずはみ出したり、食事をこぼしたり、老犬のお世話は何かと大変です。
だからといって、できる可能性のあるものを取り上げてしまうのは、成功体験も取り上げてしまうのと同じことです。
きっちりトイレができたり、昇れなかった段差が昇れたりした時のまぐろさんのドヤ顔を見ると、母ちゃんはとても自分の楽のためにそれを取り上げることはできません。
ドヤ顔のまぐろさんを褒め称え、いっしょに喜びを分かち合う瞬間、まぐろさんの顔は自信に満ち溢れています。
だからまぐろさんは、ヘルパーさんを怒鳴り散らすおばあちゃんになることもないのではないかと思います。
老犬が今生きてくれているのは当たり前じゃない
何頭かの老犬を看取ってきました。
いつも、死に際は、明日も生きててねという気持ちで、何頭看取っても、アレには慣れません。
まぐろさんも毎日頑張って元気に過ごしてくれています。
それは当たり前のことではなく、有難いことなのです。