老犬と暮らすにはあまりに時の流れというものは容赦がありません。
昨日できた事が今日できるわけではなく、去年観ることができた美しい風景が今年観れるわけではない。
だからこそ、一日がとても大事で輝き愛しい日々なのかもしれません。
今年も桜を観に行きました
今年もまぐろさんと桜を観に行きました。
まぐろさんは今、半寝たきり状態です。
自分で立ち上がることはほとんどできません。
介助すれば歩けますが、自力で歩くことはほとんどかないません。
歩くことが大好きなまぐろさんは、それでも必死で歩こうとします。
自分で立ち上がろうともがきます。
足に小さな床擦れをたくさん作っても、なんとか立ち上がろうともがくのです。
けれどもそれはけして暗いものでも苦しいものでもなく、明るく輝いています。
なぜだか犬は飼い主さんが見守っている限り、希望を失いません。
飼い主さんが見守り笑顔で共に生きていく限り、希望を失うことはないのです。
犬が希望を失うのは飼い主さんに裏切られたときだけです。
毎日を大切に生きるために
犬は毎日を大切に生きていくことを我々に教えてくれます。
時の流れは止まらず、犬の老いはとても早いのです。
1日1日があっという間に過ぎていきます。
落ち込んでいる時間など犬にはないのかもしれません。
彼らより長く生きられる我々が、最期の瞬間、彼らを笑顔で見送るにはどうしたら良いのでしょうか。
我々にかけがえのない笑顔をくれた彼らが、笑顔で最期を迎えられるように、日々毎日、彼らへの想いを、噛み締めて生きていきたいものです。
こんなにも知らないことが多い
我々は、実は犬のことを何も知らないことに毎日驚かされます。
大切な我が犬のことを何も知らないのです。
身体に良いもの、悪いもの、与えるべき水の量、食事の量。
身体の作りに至るまで、わかっているようで、知らないことはまだまだあります。
大好きなまぐろさんのことを、ひとつでも新しく発見することが嬉しくて、母ちゃんはテンションが上がります。
凹んだり、怒ったりしながらも、解決した時の喜びはそれを凌駕するだけのものがあります。
その喜びを犬飼いみんなに知って欲しいし、そうすれば、犬と暮らす人の多くの笑顔が増え、そうすれば、犬の笑顔も増えます。
それが母ちゃんの願いです。
この子が最期の子になるかもしれないから
母ちゃんは今、体調不良でたいへんですけれども、まぐろさんに触れている時が一番安心します。
まぐろさんもそうだといいなと思います。
母ちゃんももういい年齢なので、体力的にも、また犬を育てるのは難しいかもしれません。
今のまぐろさんが最期の犬になる可能性もあります。
それならば、後悔のないように、しっかりとまぐろさんを最期までみてやりたいと思います。