ほとんどの動物にとって命を繋ぐためにどうしても欠かせないものは水分です。
身体のほとんどが水分で構成されているので当たり前と言えば当たり前なのですが。
しっかりとした食事としてドライフードが普及している今、ドライフードを基本にしている家庭では、犬が食事から水分を摂ることはできません。
ですからドライフードの注意書きには水分摂取がいつでもできるように準備してくださいといったようなことが記されています。
犬がいつでも自分の意思で水が飲める状況であれば、若く元気な頃は、必要な水分量はしっかりと確保できます。
しかし、老犬になるとそもそも喉の渇きや空腹などに鈍感になる場合があるようですし、ましてや寝たきりになると、喉が渇いていても水を飲むことさえままなりません。
大切な命を繋ぐ水分補給。
時々膀胱炎を発症するまぐろさんは膀胱炎気味の時は少し水分を多めにとらないといけないので、母ちゃんがちゃんと管理してあげる必要があります。
そのために工夫した色々をご紹介したいと思います。
犬に必要な1日の水分量って?
そもそも犬に必要な水分量ってご存知ですか?
母ちゃんはまぐろさんが元気な頃は全く計算したこともありませんでした。
母ちゃんは根本的にずぼらで横着です。
おかげさまでまぐろさんは賢く勤勉な犬に育ちました。
喉が渇いていれば、まぐろさんは自分で水を飲みますし、母ちゃんはいつでも新鮮な水を器に満たしていればよかったのです。
散歩中も、まぐろさん自らが、お水欲しいと言ってくれていたので、犬の身体にどのくらいの水分が必要かなんて、全く調べたこともありませんでした。
子宮蓄のう症になった時に、いつもより水を飲む量が明らかに増えたので、あれ?と思ったのがきっかけでした。
病気になると摂取する水分量が増えることがあります。
つまり、必要な水分の摂取量を計算することにより、病気を早めに察知できるかもしれません。
まぐろさんは雑種なので、犬種による計算は通用しません。
どうやって計算するんだろう。
そんな中で犬の必要な水分を計算できる計算式を発見しました。
必要な水分量(ml)=対象犬の体重(kg)の0.75乗×132
これによると、まぐろさんはだいたい一日に必要な水分量は1.6リットルくらい。
もろもろ考えるとその前後だと思います。
だいたいなので、かあちゃんはまぐろさん用に600mlのペットボトルを用意して、それで三本を一日の目安にしています。
これを色々な方法で与えるようにしているのですが、犬には硬水のミネラルウォーターはもともとあまりよろしくなく、結石を作りやすいということなので、軟水である日本の水道水を与えています。
日本の水道水はとても安全。
有難いです。
ドライフードでも食事から水分をとる工夫
寝たきりになると、めんどくさいのか、時々水を飲むのを億劫がります。
手作りだといくらかの水分を食事からとることができるので、手作り食がたいへんおススメなのですが、(実際、まぐろさんは半手作りです)なかなかそうもいかないご家庭も多いようです。
そういう場合はドライフードを水に浸してみてはいかがでしょうか?
うちの先代はその方法でした。
ただし、うちの子はふやける前にガツガツ水ごと食べていましたけどね。
寝たきりの老犬の場合、噛む力も衰え、飲み込むのもなかなかにしんどそうなので、ふやかしたフードを少しずつ与えるのが良いようです。
まぐろさんも調子の悪い時はそうしています。
食事からある程度の水分がとれると、後は喉が渇いたと訴えられた時と、定期的に時間を決めて水分補給をしてやるだけです。
まぐろさんの場合は、だいたい目が覚めると喉が渇くようなので、朝起きたときと、夕方と、夜寝る前には水分補給の時間という事にしています。
もちろんその間、まぐろさんが「喉渇いたー」と訴えられれば与えるという感じです。
犬が身動きの取れない時の水分補給
まぐろさんも調子の悪い時や寝返りを打たせた方向によって、器から水が飲めない時があります。
市販のシンリンジなども販売されていて、こちらを利用するのが正当なのでしょうけども、うちでは100均のドレッシングボトルを利用しています。
容器を押すと出るタイプです。
小さい子であればお醤油さしのようなタイプが便利かもしれませんね。
まぐろさんは身体が大きいので逆さにして押すタイプのものです。
いつまでも元気で居て欲しいから
先にも書きましたが、水分は動物にとってとても大切なものです。
普段は与えていれば必要な量飲んでくれるので全く意識しませんが、病気になったり寝たきりになったりすると、どうしても飼い主さんの管理になります。
いつまでも元気でいっしょに暮らすためには必要な量、摂り過ぎの量をしっかりと把握して、普段から元気な時に水を摂取する量やタイミングを知っておくことで、寝たきりになっても慌てないようにしておきたいものです。